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こんにちは。サイちゃんです。

 

数年前、ある美術館に宮崎駿さん演出・監督のTVアニメや
ジブリ映画の背景を数多く手がけた山本二三氏
展覧会に足を運びました。
まあ有名作品ばかり……

 

「チョ〜〜〜素晴らしい〜〜〜〜」の一語。

 

子供達もそのクオリティ、特に細かい描写に驚いてましたね。
例えば樹々の描写。緑色でも色相、彩度を巧みに使い分け、遠近感をだし、
葉の一枚、一枚。葉脈まで丁寧に筆を入れている。花も目立つところは
細かく描くのは理解できるんですが、奥の方の花もその位置に
あるべき花の表現をしながら、ひとつひとつ色を変えていたり……..
まあ、細かい〜〜〜っ。

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背景というより1枚の絵として、完全に絵画として成り立っていました。

 

雲の表現もスゴイです。
ボクが「天空の城ラピュタ」を高校時代に見た時、
「雲をここまで描き切った作品ってないよな〜〜。
実は雲が主役のアニメじゃん!」ってカルチャーショックでしたよ。

多彩な雲の表現…….おそらく画用紙(ケント紙)に十分な水を先に含ませ、
そこから空の青、雲を白色の絵の具を載せて、
巧みに操り、何百って雲を描き分けてると思います。

 

しかも、自分が美大受験生の際に使っていた
道具(ポスターカラーやアクリルガッシュ)ですからね。
同じ道具で、ここまで表現できるのかと…..
一本のハイライト線の入れ方でモノの存在感10倍変わるんだなと…..

 

基礎のデッサン力はどんだけのものだろうと……
プロ中のプロのお仕事でした。

 

ボクのイメージだと、セル画の下に敷かれる背景ってまあ完全に脇役ですよね。
もっとさらっと描いているイメージがあったんです。
(作品のアートディレクションにもよると思いますが)

 

セル画の絵(人物)を置いて100パーセントになるように、
7割くらいの描きかたをしてるのかなと….そう想像してたんです。
完全に裏切られましたネ。

 

きっとTVや映画では6割くらいでしょうか。
この魅力が伝わってるのは…..

 

実物を見ると存在感がものスゴイです!
ボクのやってる装丁お仕事でもイラストレーターさんに
たま〜に手描きの原画(データではなく)をいただくことがあるんですが、
印刷媒体を通すとその良さは何割か落ちてしまいますね。

 

色校正(印刷の本番前のチェック印刷)で、かなり色味を原画に近づけようと
細かくチェックいれても限界はあります。

 

やっぱり原画にはかないませんね!

 

⇂⇂⇂⇂その時、お土産で買った山本二三氏作品集!今でもバイブル!

そうそう、この展覧会を見てて自分の高校時代を思い出したんです。

 

ボクの部活動…..まあ半分帰宅部の美術部でした。
1年のときから腐れ縁(笑)のヤツがいたんです……C君とします。

 

彼は、アニメ好きだったんですね〜〜〜〜。
まあオタクといえばオタクです。
が、スポーツもできたし頭もいいしバランスは良いヤツでした。
暗くもなかったし(笑)明るいオタク!

 

みんなをうまく巻き込んでいくようなリーダーシップも持ち合わせていたんで
自ずと3年時は美術部部長になったんですが、
若干彼の色に染めていってしまい………

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文化祭が美術部というより、
アニメ研究会みたいな様相になってしまったんです(苦笑
展示の評判は……みなさんのご想像とおりです(笑

 

クラスメイトに「美術部の展示…….全然ダメ」とズバリ言われましたから………

 

C君は、アニメ好きといっても、見たり、声優に詳しい。というのは当たり前で、
実は「アニメを作る」方もやっていたんですね。道具も揃えていて、
高校生の分際で8ミリカメラまで持っていました。
それでコマ撮りしながら自分でアニメを作っていたんです。

 

ココまでやってるとリスペクトに変わっていきますよね〜〜〜。
本気度が違います!!行動力バツグンです!!
やっぱりやるヤツって「そこまでやるのか〜〜っ」って
レベルまでいきますよね。

中入れ0911-2

その彼に1年の秋に、「おいっ、アニメ作るから手伝ってよ!」って言われ
しぶしぶ…….一方で多少作る方には興味があったんで「まあ、いいよ」と。
目標は文化祭(5月)での発表。

本格的にセルの表面にペンで人物を描き、裏から専用の塗料で色を塗る。
背景にのせ、1コマ1コマ撮影。たしか1分間に24コマ撮影しますから、
10分程度のものでも240コマ。
当時の標準で、3コマは同じ絵を撮影でも80枚は(違う)絵を仕上げないといけないですね。
(ちなみにフルアニメというのは1コマづつすべて違う絵を撮影したものです)

 

完成したものは10分程度のもの。母校の制服を着た女の子が朝遅刻しそうになる。
偶然、魔法のホウキを手に入れ、苦戦しながらもスケートボードのように操り、
乗りこなし、無事に登校に間に合う!というストーリー。
バックにはロック音楽が流れシーンを演出。たったこれだけのものです。
が、いま思い起こしても高校生にしては素晴らしい出来栄えでしたヨ。

 

美術部の先輩達も驚いてましたが、
何より部と全く関係ないウンチク好き教師がこれを目にした際に、
「ああっ、これ最近流行ってるあのアニメだろ」って知ったかぶりしたんです。

 

「成功だな!!」(笑)と。

 

ボクは、全体の3割くらいしか手伝いませんでしたが、
ひじょ〜〜〜に良い経験をしたなと感じてます。
皆でモノを作る喜びも感じられましたし、達成感もありましたネ。

 

あのアニメ。ビデオかDVDに変換できなかったのかな〜。
あらためて今、見てみたい!

(ちなみに最近やっとウチはアニメ、映画が充分満足に鑑賞できるコレに変えましたWW)

 

そして、そのC君はいまや超大手ゲームメーカーの相当えらい人になってます!
やっぱりですね〜〜〜。やるヤツって、すでにやってるんですよ。
小さいときから。

 

自分で考え、判断し、行動する。
彼の場合は人をうまく巻き込み、動かしていくパワーも持ち合わせてましたね。

 

おそらく会社でやってることも高校時代と同じなんだと思います。基本的には。
たぶん、まだアニメ作りたいと思ってますよ。彼は(爆

追伸:デッサン、イラスト描きに効く!本のレビュー頁を作成しました。ココ。今後もどんどん加えていきますネ。

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ではでは、今日はこの辺で。

⇂⇂⇂これは具体的なテクニック集ですね!あなたも人に自慢できる絵が描けるようになる!

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