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こんにちは。サイちゃんです。
プライベートブログも立ち上げてます)
 

ボクには古くからの友人がいます。
O君としておきます。

 

彼とは10代のときに知り合ったんで、付き合いは随分と長い……
しかしベッタリという関係ではないです。

 

デッサン教室仲間ですね。
同時期に別々の美大に受かり、そのまま進学しました。

 

学生時代も渋谷のART WADSでグループ展やったり、
何度か同じところでバイトしたり、
割とつるんでて、なんだかここまで来ちゃった。ってな感じ。
まさに、これを「縁(えにし)」というのでしょう。

 

何かの折に必ず会うタイミングがあったんです。

 

過去には1年くらい全く連絡取りあわなかったこともあります。
ただ、例えば2年音信不通だったとしても、会ったら、昨日の続きのように、
「おうっ!」ってお茶を飲める。そんな関係かなと。

 

勝手に思ってますが(笑

 

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たぶん、お互いに変に「期待」してないんで、
「なんで連絡くれないの~~~」とはならないんだと思うんです。
どこにいても、なんかしらモノヅクリ活動をしてるだろうし。
やることなくてクサって寝てる。なんてことはありえない(笑

 

彼は常に「自らやりたい事」がある人でしたから。
どう考えても、指示待ち人間タイプではないw

 

そして、割と秘密主義なところがあるんで自分からはあんまり主張(自慢)しない。
自信をもって見せられる状態になってから、
製作中のモノをやっと見せてくれるようなところがあります。

 

いま、やってる活動もそう。

 

中途半端なところで自慢しちゃうボクとは正反対か!(笑

 

O君は某有名車メーカーのデザイナーを経て(エリート!!)いま長年の夢であった
自分ブランドを立ち上げ、プロダクトをリリースしています。

 

心底やりたいことをやってます!

 

完全オリジナル。自分でアイデアを練り、素材を探し、コスト計算をし、
サイトを作り、宣伝をし、販売してるんですネ。
基本すべて一人で運営してるんで、その裏では相当大変な思いをしてるはずです。
でも苦労話をわざわざ話すことはしません。男らしいよな~。

 

彼といると、古いですが….CMのコピー
「男はだまってサッポロビール」ってセリフを
思い出しちゃうんですよね~~ww

 

そこもボクと違うなあ~~。そういうところは尊敬してますネ。

 

あっ、あと素直に人を褒められるところ。
おそらく自分に自信があるからできる事だと思うんです。
子供の頃から物事に真正面から対峙してきた人なのでしょう。

 

でも、昼飯のカレーをどの種類にするか。で、結構悩むような
オチャメなところもあるんですヨ(笑
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彼の入学したデザイン科(プロダクト)は当時倍率もかなり高かったですが、
なにしろ入ってからが超大変!課題の嵐、嵐、タイフーン!そして教授も厳しいっ!
カリキュラムのハードさでは有名だったと思います。

 

みんなで遊んでても「オレ、課題があるから帰るわ。」
みたいなケースもよくあったように思います。

 
その科で培ったもの…..
モノを作り上げていく段階で、その根拠は?言葉でどう表す?筋が通ってるか?
繰り返し、繰り返し自分自身にフィードバックしながら、理論立て出来ること。
その工程を頭と体に染み込ませていくんです。

 

言葉自体の意味を深く探る。そのようなこともしてましたね。
語彙の多さも表現の幅につながるのかもしれません。
そういう一種の訓練をしていたと思うんです。

 

学生時代、ボクも自分のやってることを「言葉にして説明する」行為は
4年間ビッシり教えられました。
言語に換えることで自分の立ち位置がハッキリしてくるんですよね。

 

プレゼン能力にも通じます。

 

いわゆるアーティストにありがちな、
「今日は気が乗らないから作品はできない」
「天から作品のアイデアが降りてくるまで待つ」
「なんとなく神がつくらせてくれたんだよね」
とか、

 

そんな「気分本位」で作品を作る姿勢とは真逆かもしれません。

 

彼のような作品に対する姿勢には、
つかみどころのない抽象的な言葉はでてきませんし、
「こうするためには、これがないと。」
「これだからこうなる」
という
常に具体的で論理的なモノヅクリの姿勢です。

 

そうでないとレンダリング(完成予想図。リアルなCGが現在では主流)で
アイデアは形にできないし、設計図もひけないわけです。
図面はミリ単位の世界ですからね。スミからスミまでいい加減な姿勢はゼロです。

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なので、作品について質問すれば、サっと答えは返ってくるはずです。
答えられないということは、まあ…ノリでとか…適当に作ってるから。です(笑

 

もともとじっくりとモノを考えるタイプの彼。
自分のブランド名「yokihina(ヨキヒナ)」
考えるときも時間をかけてました。

 

サイト(現在リニューアル中)には、名の由来について、

松尾芭蕉の俳句「初桜折りしも今日はよき日なり」から名付けました。
茶会に行こうとしていた芭蕉が桜の開花に気づき、
今日はいい日(茶会にふさわしい日)になりそうだ。と詠った俳句です。

私たちは「美意識と時間」いう概念に挑戦しながら、
人間のプリミティブな感覚を呼び起こすアプローチと、
静かな愛着を持って長い間人の暮らしに寄り添う、
道具としての完成度にこだわった製品を発表していきます。

「今日は、いい日になりそうだ。」 幸せの予感を、あなたに届けられますように。

とあります。

 

カッチョエエーーーーーーっ。やるなあ。O君っ!

 

いやいや、ホント。物事にたいする真摯な姿勢が伝わってきて、
実に彼らしいスタンスで考えたブランド名だなって思うんです♪

 

いまは5アイテムの商品を大切に世に送り出してますが、
そのなかでもいかにも彼らしいなあ。というモノ。

 

「トイレットロールスタンド」

 

画像をご覧ください。
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一見、超シンプル。
右写真、トイレットペーパーの芯が伸びたようなオブジェ。で、
左写真のようにペーパーをだんだんと重ねていくと….
想像してみてください……どうなるでしょう(^_^)

最下部のソレも本物のように見えますが、実はフェイクなんですよ。

 

でも、これにも理由があります。
倒れないための重り的役割と、
一番下にあるペーパーは便座にすわってるととにりくいし、不衛生。
そこもクリア出来てるわけです。

 

ユニークですよね!

 

過剰に付け足していくデザインではなく、引き算ですね。
余分な要素を削り取りながら、限りなく洗練させていく姿勢。プラス遊びゴコロ。

 

実際モノに触るとわかるんですが、
芯にあたる木材は仕上げも非常に丁寧に整えられていて、
持った時にやさしさが伝わって来る。カバという木材の集積材です。それに
ウレタン塗装を施しています。芯の太さって手で持った時しっくりくるんですよね。

 

黄金比じゃないけど、当初トイレペーパー(芯)を製作した人は、
そこまで考えてたのかな。とも想像してしまいますw

 

最下部のペーパーフェイク模型も、
フィギュア製作で著名な造形師に頼んでリアルさを追求してます。
素材はポリストーンというプラスティックではなく、
石や陶磁器に属するモノ。

 

ペーパー特有のシワのより加減の再現とか絶妙ですよ♪
しかも、1つ1つ職人による手塗り仕上げ!ビックリ!

 

実際、ペーパーを3つ重ねると芯も見えなくなり、
ただ積み上げただけの状態に見えます。

 

「デザインが消えた!!」

 

そうまさにそこが彼の狙い。

 

「ノーデザイン」

 

の世界なんです。
デザインって追求していくと、こうなります。

 

「何も手をつけてないような、そのままの状態」

 

これが究極の答えです。
デザインの現場で活動してる人は必ず気づく「場所」です。

 

でも、

 

でも世の人wは、コテコテ装飾を施したり、カッコよく仕立てる。
のがデザインと思ってる人が多数派かも。
いやそれもある面ではたしかに正解ではあるんですが……

 

そこが、ボクも含めてデザイン業をしてる人の
葛藤の生まれる部分かもしれません。

 

依頼主の要求してくる場所は、「ザ・デザインしました」の世界。
でも、ボクらがやりたい位置は「ノーデザイン」という地点。

 

だったりもします。
(あっ、でもこれはケースバイケースです。誤解しないでくださいねw)

 

そういう経験を重ねてきたから、彼は自分自身で心から納得できる、
自分ブランドの商品を世に送りだしたい。と思ったはずです。

 

いまサイトリニューアルで、テスト公開中ではありますが、
よろしければ他製品も覗いてみてください。

URL:http://yokihina.wixsite.com/homepage

 

プロダクトを見ると、彼のデザイン姿勢。モノの考え方。人となりも垣間見れるかもしれませんw

 

O君、こんなところかな~。
かなり持ち上げておいたんで新製品プレゼントしてね!(笑

 
プライベートブログもあります⇀コチラ
 

ではでは、今日はこの辺で。
 

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