こんにちは。サイちゃんです。
(プライベートブログも立ち上げてます)
この間、ウチでは惰性気味にとり続けていた
新聞(紙媒体)を止めました。
カミさんとずっと相談してたんですが……..
WEBで世間の流れは充分把握できますし、
TVも以前より見なくなってる。しかもTV機能で番組表が
チェックできるんで、新聞って見なくなってるよね。って。
はさみこんであるチラシ類も、あれば眺めるのに楽しいんで
それはそれでいいのですが……なくても平気なんじゃないかと…..
食料品は、ウチ、生協利用してるんでスーパーチラシも
あまりチェックしない。
あっ、不動産情報見て、豪邸買った気分に
なるっていう妄想はたくさんしてましたが(笑
古紙出し用に新聞を紙ヒモでまとめあげ、
その10キロ近くのかたまりをエッチラおっちらエレベーターまで運び、
そこからまた集積場まで持っていく。これも隔週とはいえ、
なかなか手間がかかります。くたびれますw
オッサン的には(笑
で、やめて数ヶ月。
何にも支障がございません======w
これで、例えば経済を本格的に勉強したい。
となれば日経の電子版を普段から購入すればいいわけです。
何よりもかさ張らない…..。
(先日、ついに….今頃ww…マンガ保有数No.1のココにも加入しました。)
お仕事の外注スタッフさん(ひと回り以上年下)に聞いても、
周りの子、家庭でも新聞をとってるってあまり耳にしたことない。と….
なるへそです。世代が違うともう「当然」の価値観なんです。
ボクら世代は、普通に、常識として新聞を「とらなきゃ」って認識してたんですが….
そんなことはないわけですよね。ウン。
紙媒体は減る傾向、これは否めません。
いつも書いてますが、世は諸行無常。
1個として動かないで停まってるものはないんですネ。
移り変わっていきます…….
↾↾↾紙商社から提供される紙見本類。紙質の違いで印刷の出方も全然違う。
一方でボクの仕事。
デザインのなかでは「紙」に接する事が多い…イヤ、欠かせない。
ポスターデザインも手がけさせてもらってますが、
特に装丁(ブックデザイン)では、多種多様な紙を使います。
書籍は触れる「モノ」として存在するものです。
物体です。手で触って、開いて、めくって閉じて、紙とインキの匂いがしますw
五感で感じられるのです。これはWEB媒体では「ない部分」です。
本をめくる時の感触、ドッグイヤーとして折る際にも、大事にしたい本なら
やめて栞を挟んでおくとか、ポストイットを貼るとか、細かい選択をします。
細かい感覚を働かせて。
電子書籍も、だいぶ浸透して端末をもってるのが誇らしいwんでなくて、
「普通」というレベルになってきてます。画面も紙のもってる自然な白に
近づけたり、その境界線は以前よりも狭まってはいます。
目にも優しいし…..その企業努力は「買い!」ですよね〜。
そう、ボクはある意味(笑)専門家です。
デザインに合った紙資材をちゃんと選んで指定して、印刷工程に移ります。
出版社が許容してくれる範囲でしたら、できるだけ効果的で魅力ある表現が
できるものをチョイスしていきます。
そのために、普段から紙の銘柄、紙色の種類、斤量(厚さ)
の把握はできるように心がけています。
紙の専門会社から短冊状になった紙見本を提供していただいているのです。
紙会社の人もその魅力を伝えるべく大変努力されてますヨ!
誠実に真摯に紙の開発、普及に努めていらっしゃいます。
ボクらのような個人レベルのデザイナーでも大切に接していただいて♪
ホント深謝です!
同じデザインでも紙質によって、仕上がりが全然変わってくるんですよ。
一般的にみなさんが想像するのは
・コート紙
だと思います。銘柄はたくさ〜〜〜んあります♪
ツルンとした白い紙ですね。チラシとかオーソドックスなカレンダーなんかに
使われてるやつ。これは印刷に向いてます。写真を印刷しても発色がよく、
装丁(カバー)の場合は、これに透明ビニール状の膜をはります。(PP加工)
それで水分や摩擦に強い耐久性がでます♪
もう一段階、手触り感と少し高級感を出したい時は、
・ラフグロス系紙(銘柄名:ヴァンヌーボ、ミスターBなど)
という触るとザラっと、とっても心地よい幸福ホルモンが出る感触♪
インキを乗せた面は発色がよくツヤがでるんですね。
絵なども薄い階調から黒に近い濃色までしっかりと
再現されて印刷されます。
これには表面にニス加工といって印刷面の上に膜を
一段階作り汚れ等から守るのが一般的。
ビニールをはってしまうと、紙の手触り感の良さを失ってしまうんですね。
(あえてPP加工する場合もアリ)
↾↾↾短冊状の紙見本。紙の質感、銘柄で区分けされてる。見やすい+参考になる!!
他にも、ただの白系紙だけでなく紙自体に色がついてるものも多いです。
マーメイド紙なんかは聞いた事がある名称かも。
薄色から濃色、シブーーイものから蛍光色まで。
エンボス加工といって、型で紙を押し凸凹の模様をつけたり、
キラキラ==って光沢のある紙もあります。
スピリチュアル系の神々しいデザインをした際に、
光沢紙に刷ると一段と効果が増し、魅力的になること多しです。
コート紙に刷ったのと比べたこともありますが、
ぜ〜〜んぜん違うんです。
まあ、光沢系は割とコスト高ですが……費用対効果がでれば…..
もしくは出版社社長の英断で(笑)
でもアレですよね。
本屋で手に取ってみても、そういう前向き(なのか)な姿勢、
遊びココロがある本って、
読者にもたしかに伝わるじゃないかって思うんです。
製作者の気持ちがビンビンと===ッ。
よっしゃ==っ、その心意気買った===って(笑
なるよね。
デザイナー駆け出しの頃って、とにかく面白い、変わった紙を使いたくて、
出版社が許す限りはいろんな紙に印刷。に挑戦してました。
同じデザインを違う紙に試しで刷ってみて、良い方を採用(2紙校正)
ということもやらせてもらってました。
時には厚めの紙を選んで、穴を開けたデザインにしたり….
「増刷時からは穴はやめて、その部分、印刷の黒にしましょう」
って言われましたが。
あん時はありがとうございました!⚪︎澤さん(笑
さすがに今は…..大人になってwもっと適材適所に紙を選ぶようになりました。
(やる気が落ちたワケではないですよ〜〜〜ww )
世を反映して出版社も正直、
削れるところは削りたい(コスト面)というのもありますし、
スタンダード(コート紙)でも十分よいデザインはできるんですね。
というかコート紙が一番よい選択だったなあって思う事も多いんです。
一周回って、基本に戻りました!
再確認してる今日この頃なんですw
もしくは、面白い模様入りの紙や色紙に黒インキだけで刷る。
っていうのもアリです。たまにやります。
それでも十分強い、訴求力のあるモノもできます。
コストを抑えながら面白いデザインってことですよね。
「棲み分け」って言葉があります。
WEB、電子書籍はもちろん進化してきました。
新聞、雑誌、書籍も「実物と電子媒体」の2通りを最初から作成してます。
テレビのコンテンツだって、その時間に見れなくても、
後でオンデマンドで見られる時代です。
広告を流してるんで、しっかり採算がとれてるビジネスモデルのはず。
WEBコンテンツ、それに関わる端末系もガンガン発展を遂げてくでしょうね。
ボクはブログ、SNS、Twitterを活用してWEB世界のスゴさを実感しまくっています。
そんな時代でも、紙会社の方達は新たな紙造りに挑戦してますし、
定番で人気ある紙のヴァージョンアップも図っていらっしゃいます。
紙がなくなる事はないと思います。
もう棲み分けの時代に入ってるんでしょうw
FONTの記事にも書きましたが、王道で完成度の高い書体は
何十年も一線で活躍しつづけています。まさに神ってるんですw
神ってる紙はなくなりません。
その紙を残していく、お役目の一端。
ほんの少しですが担ってるのはボクの仕事だったりしますんで、
そこはガンバらないとイケないですね!
年相応に(笑
追伸:超カンタン!無料ゲームで遊ぶ!アンケート、クリックするだけ!でポイントが貯まってお小遣いになる。それでドンドン自己投資してプラスにしていこう⇀コチラ
追々伸:デッサン、イラスト描きに効く!本のレビュー頁を作成しました。ココ。今後もどんどん加えていきますネ。
ではでは、今日はこの辺で。