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こんにちは。サイちゃんです。
プライベートブログも立ち上げてます)

 
え〜、ボクが美大1(2)年の頃というのは
3年次から自分の専攻を絞っていくにあたり、
デザイン科とはいえ短期間でいろんな実技科目を経験していく課程でした。

 

まあ、浅く広く的にってヤツですかね!^ ^

 

絵画、レタリング、立体、染色、写真などなど
幅広くです。絵画、デッサンはそれまで培った
延長で考えられるので、すんなりと入っていけるんですが、
初めて体験するものは、完全に会得するまでもいかず
それこそ面白みの断片を経験する。といった体です。

 
2年次の写真実技については⇀コチラ

 
そのなかに入学して間もなく…ですが彫塑(木彫)の時間で
自分の顔を作る。という課題を3ヶ月ほどかけて
やっておりました。

 

顔かあ〜〜(* ̄ー ̄)

 

と…なんとなく作りにくいなあと苦手意識を持ちつつ…
直方体の木片におおまかに線をいれ、
そして大胆にザックリとまずはのこぎりでカットを
いれ、そこからノミで荒彫りに形作っていきました。

 

想像よりは大胆にいかないと、なかなか立体感というのは
出てきません。いつまでも平面的な印象が残るのです。
これは実際やってみての感想です。

 

ホント、なかなか頭の丸さって出てこないんですよ〜〜。

 

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受験時代、水粘土で立体作品は製作してましたが、
それは基本的に足していく作り方。木彫は削り取っていくので、
粘土より失敗できないですし、緊張感があります。
水粘土関係の記事は⇀コチラ

 

ザクっとミスって削り取ったら….ヒヤっと^  ^

 

ノミなんて中学の技術の時間、そしてオヤジの大工仕事を手伝ってても
使う事は稀だったですし、ほとんど初めてに近かったですしネ。

 
中学時代の思い出は⇀コチラ

 
そう….顔を掘った木彫作品

 

といえば、ボクのなかでは彫刻家・舟越桂氏のイメージが
真っ先に浮かびます。大好きな作品、作家さんです!

 

舟越 桂

(ふなこし かつら、1951年5月25日- )は、日本の彫刻家である。
岩手県盛岡市出身。父・舟越保武も彫刻家の一人。
その作品は多くの美術館に展示されているほか、
国際的な現代美術展への出展も多い。
また、書籍の装幀などに作品が使用されるなど、
その作品は多くの人々の目に触れている。
1989年より、母校である東京造形大学において教鞭をとる。

(Wikiより引用)

 

おそらく本に興味のある方は、
装丁に使われている氏の作品を目にされた方は多いかもしれないです。

 

例えば、⇂⇂⇂この2冊あたりは有名かなと。
 

 

 

まだ入学前に下記のTV番組(動画)を観ていて、妙に印象に残っており、
同時に美術手帖というアート・美術雑誌の特集でもよく目にしておりました。

 

 

作品は具象的な胴体から上の人物木彫作品。
素材はクスノキと大理石(目の部分)で作られています。
(クスノキは彫り易く、粘りがあり、とても彫刻に適していて、
磨くと光沢がでるという良い特徴を持っています。)
そして彩色もされている。
その作品は独特の空気感と全体の雰囲気があり、
言葉でなかなか言い表しにくいのですが、

 

動画のなかに出てくる氏の言葉にヒントが隠されているように思います。

 

「ボクは本当のデッサン力がないから
多少そのいいデッサンになるには、
かなりイヤな時間も過ごさなければなりません。
ですから何かいいものが現れるまでデッサンに食い下がります。
苦しんだ分よくなっていったときはワクワクします。
でも、そこでイケると思いすぎると手がかじかんで
急にデッサンのなかから勢いが失せてしまうときがあったりします。」

 

「具象作品の場合、顔を似せようと意識しすぎると
さっきまであったバランスの輝きが崩れるときがある。
長い製作過程のなかで罠のような時間が
ちりばめられているので油断ができない。」

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と上の言葉にもあるように、
うまく作りすぎない、作りすぎる寸前で止めているような魅力。
それが独特の空気感を醸し出してるように感じます。
バランスを意識的にとってるようでとっていないような….。

 

作品の顔をじっくり観察してみると、
眉毛ひとつ描くにも、スパっと決めて
描いていないように見受けられます。
これでいいのだろうか。という
常に良い意味での葛藤ががボクには伺えるのです。

 

それは、眼の向いてる方向にも表れています。
眼は大理石を削り磨きだした、色鉛筆とラッカーで着色。
それをくりぬいた頭部の背面から埋め込んでいます。
何度も何度も角度を変え、
理想に近づくように検討し、そして留木で固定していく。
ロンパり気味のその位置づけは遠い彼方を見てるようで、
実は製作してる作家自身を見つめてるのではとも思えます。
 

逆方向から小さい鏡に映しながら、何度も何度も調整していく。

 

このシーンは動画にもあり実に興味深いですよ〜 (⌒-⌒)

 

後日、彫刻科の知り合いと話してたら、
「ああ、舟越氏のは分かりやすいしね♪」という
やはり実際に彫刻を活動の軸にされてる人から見ると、
また別の見方・感じ方があると思うんですが、
「分かりやすい」というのは、ある種とても良いことで、
受け入れられやすい面につながると思います。

 

⇂⇂⇂これはボク所有の作品集。とてもお気に入りの一冊。
子供らは怖い!というがボクは感じたこともない^ ^

 
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(美術家全般に)作家さん自体は、
「皆に受け入れられよう」
と思って作ってはいないと思います。
それは観る人を意識してしまうと、「自分」がなくなり、
「受け入れられるためには」という発想が作品に
反映されてしまい魅力を欠いてしまうためです。

 
岡本太郎氏はその極致の生き方!⇀コチラ

 
デザインもその考えはある種必要なのですが、
まだ観る側、使う側の立場に立つことに比重を置くスタンスですね。
なぜならデザインは一人では完結しない作業ですし、
モノを売る、買うという商品に直結している側面があるからです。

 

⇂⇂⇂こちらのDVDもオススメ。
ご本人も作品も渋みを増した2004年もの。アトリエも断然広くなり、
楽しみ、苦しみ、葛藤…日常と作品が出来ていく様子を映像で綴る。
タバコはやめず^ ^;ニアイコールシリーズは他にも森山大道氏、会田誠氏etc.

≒(ニアイコール)舟越桂 [DVD] (NEAR EQUAL FUNAKOSHI KATSURA)

 
舟越氏の作品も同じく受け入れられようなんて
考えていないはずです。結果的に世間に受け入れられている。

作為的要素が強かったら、もっとイヤらしい作品に見えるはず。
それが微塵も見えない。清々しさもある。
だから装丁にも使われる。メディアにも取り上げられる。
という面があるのではないでしょうか。

 
ボクもデザインに使わせていただきたい!
めちゃ緊張すると思うけど(笑

 
そんな舟越氏は
街を歩いていて突然作ってみたい顔に出会うことがあり、
モデルの交渉、承諾が出るまで1年、2年とかかることもあるそうです。
普通だったら、あきらめちゃうんじゃないでしょうか^ ^;

 
いつも何かにこだわりながら作品を作る。
その粘り強さも作品の魅力となって表れてるんでしょうね!

 
ではでは、今日はこの辺で。

 

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