こんにちは。サイちゃんです。
(プライベートブログも立ち上げてます)
ここ数年。ボクの手がける装丁仕事では
いわゆるコミック調イラストを
扱わせてもらう事が俄然多くなってきてます。
抽象的な書き方になってしまうんですが….
それは、これまで多く扱ってきた
「イラスト」とは一線を画します。
昔は「萌え系イラスト」とか言われてましたが….
最近はもっと表現の幅も広がってますし、
やはりコミック調といった方が適してる気がします。
めっちゃレベル高いっすよ~~~~。
近年はイラスト系SNS、インディーズマンガアプリの出現、
イラスト系ソーシャルゲームの流行などなど…
若者中心に描く人口もますます増えてきてますし。
その数700万人とも言われてます!!
(多機能でコスパ抜群のソフトありますね!マジでいいっす。)
スゴっ!何、その絵師の数…….
装丁との関係性を考えてみると……..きっと、それは、
2009年、ダイヤモンド社刊行の
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
通称もしドラですね。
あの大ヒットからではないかなと。
(な、なんと275万部突破本!すげーーーーっ)
当時、一部ではありますが
ブックデザイン、そして本の流れが確かに変わった。と
肌で感じてました。
名作、名著をマンガであらたに編集し直したり、
従来より分かりやすく気軽に読める目的の
単行本(一般書)が一気に増えたんです。
それは出版界にとっても
良い流れだったんじゃないかと思うんです。
本によっては新しい読者層も開拓できたでしょうし。
マンガ家さんの活躍の場も増えましたしね。
知り合いのイラストレーターさんも
「私もあういうタッチに移行しようかな。」
ってな事を言ってたくらいですからw
世の常で、なにかが爆発的ヒットをすると右へ倣え的な
ものが多くなるのは当然なんですが、
一時的な現象ではなく、その後もずっと傾向は続いてるので、
やはりエポックメイキングだったのかもしれないデス。
それは、やはり時代の移り変わりとともに読む層:属性の変化
があったんでしょうね。
この記事でも書いてますが、ボクが長くシリーズを担当させてもらってる本。
10年前と現在では、使用するイラストのテイストもだいぶ変わりました。
ディレクションを変えてきてるんですネ。
そして、それが良い結果をもたらしてますw
これは編集様がターゲットをしっかりと設定して、
ボクに伝えてくれてるからです。
何か商品を売りたい。と思ったら、
どんな人に手にとってもらうか。
・性別は?
・年齢は ?
・年収は ?
・家族構成は?
・住んでる場所は?
・趣味は?
ってな事を詳しく設定すると思います。
その人物像(モデルユーザー)をペルソナといいますね。
かなり具体的に設定して企画、戦略を練る。
ターゲットを広めに設定するより、詳細な人物像に絞る方が、
実は買ってくれる人が多くなる。
むしろマーケットは広~~~~くなるんです。
そして、そのペルソナに好まれるような商品は具体的な作り込みがしやすいし、
一段と魅力が増していくんですね。
この一連の流れをペルソナマーケティングというようです。
これはオンライン、オフライン。どのビジネスでも
同じ根幹ではないでしょうか。
(ビジネスを根幹から。スキマ時間に学べるコチラ)
コミック装丁の話はこれにも書いてありますが、
以前から、そのカテゴリは興味深く見てて、
チャンスがあれば、またやりたいな~~と思ってるんですが、
なかなかその機会は訪れず……ww
上にも書きましたが、一般書の単行本で
コミック絵を扱うケースが多いんです。
そんでもって、書店やWEBでもデザインは眺めてはきてましたが…..
もうちょい突っ込んで研究したいと……
参考にゲーム系、ラノベ、コミックデザインの作品集を購入して
みたんですね。
いやいや、
ルエベェエエエエルが高え========っですよ。
マジで。
コミックでいうと、まず主役はマンガ絵ですから、
その素材は与えられます。それを引き立てるようにタイトルを
置く。おそらく雑誌連載の場合はタイトルロゴが決まってる場合も
あるんで自由度は低くなりますが….そうでない場合なんかは、
けっこう良い意味で遊んでる感じが伝わってきますね。
フリ====ダムって感じww
既成フォントをそのまま使用。というのもあまり見当たらない気がしますし、
あってもどこかでいじって特長を出してますね。
文字に長体、平体をかけたり、にじみ、ボカしを加工して味をだしたり、
オリジナルのタイトルロゴを作成したり、内容とリンクさせて空気感を大事に
ポっと小さく文字を置いたり、それはそれは皆さん工夫なさってます。
そして、なにしろキレイなデザインが多い。
買いたいっ、持ちたいって感情を刺激します!
コミック絵って、枠にあたる「線」と色の「面」で
成り立ってる事がほとんど。かなり繊細な表現なんですよね。
それを壊さないように整合性をとるんで、
一見、大胆なデザインに見えても細かい部分は数ミリ単位の操作をしてるんです。
少なくとも、現場の人間としてはそう感じます。
そのムックでは250人(社)掲載されてましたが、
個人的には、そのなかでも名和田耕平氏(事務所)の一連のお仕事は
一歩抜けてる感じでした。
プロフィールを見ると…..
まだお若いっ!素晴らしいです!
以前から一般書デザインでたまにお見かけして
存じてましたが、コミック分野では一段とお力を発揮してるご様子。
どうみてもコミックメインでお仕事されてますw
有名マンガもかなり手がけていらっしゃいます。
「モテキ」「3月のライオン」「王様ゲーム」などなど!
こりゃ、スゲーーーーーっわ。
超売れっ子だけある。
とりわけタイトル周りの繊細な作り込み。
硬軟使い分けた巧みな色づかいが群を抜いてますし、
作品にあったディレクションもズバリハマってますね!
ウン。この方(事務所)のデザインやっぱり好きだな~。
作品を一段と魅力ある装いにしてくれるデザイナー。
そういう方に仕事が集中するのは当然。
ひいてはコミック売り上げに直結するとも言えます。
しかし、こういうときって、ただのファンになって見てしまいますね〜〜〜(笑
で、よく見ると作品集自体のデザインも手がけてました。納得。
もうひとつ。あらためて感じたのがコミックのなかでもまあ….特殊な分野w
でもしっかりと確立されてるBL(ボーイズラブ)系のデザイン。
これ、ボクもそれに関する書籍を手がけました。
歴史もある分野です。
知り合いの編集様もおっしゃってましたが、
「こういう分野の読者は、美意識もひじょ〜〜〜に高い人が多い。
デザインも繊細に。受け入れられるものを作らないといけない。」と。
まさにペルソナマーケティングです。
たしかに、めちゃくちゃ麗しいものが多い!
主役の絵自体もさすが。と思わせるようなツボを心得た上手さと
的を得たシチュエーション、表現が際立ちますが、
タイトルデザインも絵を立たせる、耽美な空気を醸し出してる。
この分野を見てて浮かんできたキーワードは
透明感ですね。
具体的にはタイトル文字をイラストに「ノセて」色を透かした表現や、
グレッシュ(ビビッドな色ではなく中間色)な色をうまく使う。
方法が考えられます。あくまでも手法ですがww
透明感。そうその言葉はボクが美大受験生の際、
平面構成でイヤというほど先生にたたきこまれた言葉でもあります。
「透明感のある色づかいができたら、グンとうまくなるよ!」と。
いやあ、物事ってオモシロイ。
どこまでも点と点がつながっていきます。
まるでSNSのようです(笑
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