こんにちは。サイちゃんです。
美術研究所の教室の先生に
「キレイに描こうとするなよ~~」
って言われたことがありますね。
「?」って感じで、そんときはよくわかんなかったですね。
「えっ、キレイに描いて何が悪いの」
って感じじゃないですかーーーー。
まあ、とにかく先生は「教えてくれない」先生でした。
教えてくれない先生って最悪な聞こえ方ですが。。。。
もっというと「描き方を教えてくれない」、
「デッサンが上手くなる方法を教えてくれない」先生でした。
つまりは「自分で考えて、描いてみな」
「アドバイスはするけど」って姿勢ですね。
なんか、職人の世界って感じですよね。
あと、ほとんど褒めてくれません。
最近の「子どもは褒めて伸ばせ」っていう考え方と、
ともすると真逆ですね……………
まあしかし、ホント褒めない(笑)
褒めても「うん。いいんじゃないか」が褒め言葉(笑)
でも、それがウレシイ。みたいな……
ただ、それはボクらが十代後半という
自我(我じゃないですよ。心理学的には自立の心です)が
強くなってきている世代が多かったのと、
30年前の社会、教育といまのそれは若干違いますよね。
それも理由としてはあるかもしれません。
まあ、まだ根性論が強く残ってましたから………..
褒めない指導は、ハマってましたネ。
だって、先生は褒めてくれない割には、
皆に好かれて、リスペクトされてましたもん。
というのも、こちらから試してみたいことを
言ってみると、ほとんどのことが
「いいじゃん。やってみな!」
って後押ししてくれるんです。
これはですね~。10代の人間にとっては、
「認められた感」を
ひじょ~~~にくすぐられるわけですよ。
例え、それが仮に(自分にとって)失敗だったとしても、
達成感は残りますし、試してみて結果がNGという
データが自分のなかに記録されますよね。
それを活かして、次の成功へと結び付けばいいだけの話なんです。
「ちょっと近寄りにくい面もありながらも、
近づいてお話ししたい!みたいな」先生。
皆、ちゃんと愛情を感じていたんだと思います。
当時の先生は、いまの自分と同じ位の年齢でしたが、
あまりにも精神年齢が違いすぎる~~。自分、ヘコみます。。。
で、上のセリフは「もっと対象にのめり込んで、ガムシャラに。
描き方なんて汚くていいからガツガツ行けよっ。」
「キレイに描こうなんて10年早い。笑」って意味ですね。
あとで分かりました……..
この、あとで分かる経験。
いわゆる「小さな悟り」体験って、
たびたび起こるんです。
そのあとは、なんだよ。
めっちゃ簡単じゃん。
なんで分かんなかったんだろう。ってな感じになります。
ホント悟りですよね~~~。
今思うと、デッサンってそれの
積み重ねでもあったように思いますよ。
ではでは、今日はこの辺で。