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こんにちは。サイちゃんです。

 

ある日、
美術研究所の教室に行ったら、
とある石膏像が包帯で
グルグル巻きにされていました。

 

あれはアグリッパ(という名の石膏胸像)
だったかな~~~。

 

「は~~~~っ?」

 

誰か、ふざけてやったのか?

 

それとも、割れちゃったんでボンドでくっつけて、
包帯で仮止めしてんだろうかとか、
いろいろと妄想してました。

挿入画像0726-4

と、そこに先生。

 

「さあ、描こうか!」

 

「はっ?」

 

「これを描こう!」

 

「……」

 

まあ、描きましたが(笑)

 

「あなたさあ、
目とか鼻とか口とかにとらわれてんだよ。」

 

「……(まだ良くわかってない)」

 

「これを描いていけば、分かるよ」

 

デターーーーーっ。

 

いつもの必要以上に
教えてくれない指導!!

 

描きましたよ。描きました。
え~~~、描きましたとも(笑

 

描いてくうちに分かってきましたけどネ。

 

要するに、直方体なんですよ。

 

それが意識できてれば、
描けるようになっていきます。

 

石膏像のすべてが、
立方体・直方体そして円柱の集まり

と考えてください。

 

他の記事でも書きましたが、
目とか鼻とか腕とか部位を、
意識しすぎると、描く際にとらわれがちになって、

 

ベタ======って

 

空間を感じない奥行きのない
デッサンになっちゃうんです。

 

もしくは全体にまとまりのない
部位ばっかり主張しちゃってる絵になります。

 

デッサン初心者が
陥りやすいところです。

挿入画像0726-3

かなりうまく描けてんじゃん。って思ってた、
デッサンを始めた頃の絵を
あらためて後から見てると、

 

チョ=====、恥ずかしくなりますからね(苦笑

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しかし、それは上達、成長してる証でもありますよね。

 

石膏像が直方体のような塊なんだ。ということが
常に頭にあると、

 

まずは「大きな塊」が見えるんです。
その後にそれぞれの部位がだんだんと見えてくる。

 

そんなイメージ。

 

というと分かりやすいでしょうか。

 

部位だって、それぞれ小さな立方体、直方体、円柱で
構成されてるんです。ただ細分化されてるだけです。

 

そうするとですね~~~。

 

複雑で、描くのも面倒そうな石膏像の
「髪の毛」も、整理して考えられるように
なるんです。

 

一見、ウジャウジャウジャ~~~~っとした
パーマをあてたような髪の毛も、
描くべき髪の毛、サラっと描き流してよい髪の毛の部位。
というのが見えてくるんですね。

 

思考の違いで、モチーフは同じでも、
全然捉え方が変わります。

これは、ひじょ~~~~に大事なことなので、
覚えておいてくださいね。

 

「おっ、描けてるな。」っていう石膏デッサンは
すべてこれができてるはずです。

 

デッサン初心者の石膏デッサンと熟練者のデッサン。
並べてみると、そういう面が浮き彫りになります。

 

でも、安心してください

 

続けていくうち、思考を変えていくうちに、
必ず、描けるようになりますんでーーーーー。

 

「形」も経験を積んでいくうちに、
確実にとれるようになります。

 

そのためには継続が必要ですよーーーー(笑

 

「形をとる」お話についてもまた別の記事に書きますね。

 

先生が石膏像を包帯でグルグル巻きにした訳は、

 

目とか鼻とか口なんか部位を隠して、
そういう「造作」にとらわれないで、
全体を塊。形として捉える。

 

あくまでも石膏像は立方体・直方体もしくは円柱として捉える

 

そういう訓練、意識の改革を促していたんですね。

 

P.S  その後も、アグリッパは、ずっと包帯クンのままでした。
ちょっとカワイそう……(泣

 
追伸:デッサン、イラスト描きに効く!本のレビュー頁を作成しました。ココ。今後もどんどん加えていきますネ。
 
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ではでは、今日はこの辺で。

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