こんにちは。サイちゃんです。
ある日、
美術研究所の教室に行ったら、
とある石膏像が包帯で
グルグル巻きにされていました。
あれはアグリッパ(という名の石膏胸像)
だったかな~~~。
「は~~~~っ?」
誰か、ふざけてやったのか?
それとも、割れちゃったんでボンドでくっつけて、
包帯で仮止めしてんだろうかとか、
いろいろと妄想してました。
と、そこに先生。
「さあ、描こうか!」
「はっ?」
「これを描こう!」
「……」
まあ、描きましたが(笑)
「あなたさあ、
目とか鼻とか口とかにとらわれてんだよ。」
「……(まだ良くわかってない)」
「これを描いていけば、分かるよ」
デターーーーーっ。
いつもの必要以上に
教えてくれない指導!!
描きましたよ。描きました。
え~~~、描きましたとも(笑
描いてくうちに分かってきましたけどネ。
要するに、直方体なんですよ。
それが意識できてれば、
描けるようになっていきます。
石膏像のすべてが、
立方体・直方体そして円柱の集まり。
と考えてください。
他の記事でも書きましたが、
目とか鼻とか腕とか部位を、
意識しすぎると、描く際にとらわれがちになって、
ベタ======って
空間を感じない奥行きのない
デッサンになっちゃうんです。
もしくは全体にまとまりのない
部位ばっかり主張しちゃってる絵になります。
デッサン初心者が
陥りやすいところです。
かなりうまく描けてんじゃん。って思ってた、
デッサンを始めた頃の絵を
あらためて後から見てると、
チョ=====、恥ずかしくなりますからね(苦笑
しかし、それは上達、成長してる証でもありますよね。
石膏像が直方体のような塊なんだ。ということが
常に頭にあると、
まずは「大きな塊」が見えるんです。
その後にそれぞれの部位がだんだんと見えてくる。
そんなイメージ。
というと分かりやすいでしょうか。
部位だって、それぞれ小さな立方体、直方体、円柱で
構成されてるんです。ただ細分化されてるだけです。
そうするとですね~~~。
複雑で、描くのも面倒そうな石膏像の
「髪の毛」も、整理して考えられるように
なるんです。
一見、ウジャウジャウジャ~~~~っとした
パーマをあてたような髪の毛も、
描くべき髪の毛、サラっと描き流してよい髪の毛の部位。
というのが見えてくるんですね。
思考の違いで、モチーフは同じでも、
全然捉え方が変わります。
これは、ひじょ~~~~に大事なことなので、
覚えておいてくださいね。
「おっ、描けてるな。」っていう石膏デッサンは
すべてこれができてるはずです。
デッサン初心者の石膏デッサンと熟練者のデッサン。
並べてみると、そういう面が浮き彫りになります。
でも、安心してください。
続けていくうち、思考を変えていくうちに、
必ず、描けるようになりますんでーーーーー。
「形」も経験を積んでいくうちに、
確実にとれるようになります。
そのためには継続が必要ですよーーーー(笑
「形をとる」お話についてもまた別の記事に書きますね。
先生が石膏像を包帯でグルグル巻きにした訳は、
目とか鼻とか口なんか部位を隠して、
そういう「造作」にとらわれないで、
全体を塊。形として捉える。
あくまでも石膏像は立方体・直方体もしくは円柱として捉える。
そういう訓練、意識の改革を促していたんですね。
P.S その後も、アグリッパは、ずっと包帯クンのままでした。
ちょっとカワイそう……(泣
追伸:デッサン、イラスト描きに効く!本のレビュー頁を作成しました。ココ。今後もどんどん加えていきますネ。
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ではでは、今日はこの辺で。
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[…] 他の記事でも書いてますが、石膏デッサンは、直方体が 完璧に描ければ、すべてその延長で考えられるし、描くことができます。 […]