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こんにちは。サイちゃんです。

 

お仕事でコンピュターソフトのワードやエクセルなんかを使用してる方は
多いと思います。自然とFONTに接する機会も欠かせなくなってますよね?

 

FONTの定義をWikiで調べてみました。

「本来「同じサイズで、書体デザインの同じ活字の一揃い」を指す言葉だが、
現在ではコンピュータ画面に表示したり、
紙面に印刷(書籍など)したりするために利用できるようにした
書体データを意味している。」
だそうです。

 

そうなんですよね~~~。

 

いまはほとんどが書体データをさしてますね。「データ」です。

 

ボクがデザイナー業に携わり始めた20代は
現場では、まだ「写植」というものが残っていて、
(厳密にはまだ存在してると思います)
印画紙にサイズや種類を指定した文字を焼いてもらって、
その印画紙を切り貼りして「版下」を作成。

 

それに色などの指定をいれて、印刷所に渡す。
という工程を踏んでました。

 

デザイン業は装丁から入っていったので、
ほとんどが書名、著者名、帯の文字類に
関したものでした。

 

指定にも細かく「文字ツメ」または「文字ツメツメ」など
いれないと、ただ文字を単純にダダダと打ち込んだものが上がってきてしまうので、
神経を使いました。それも打ち込むオペレーターの感覚もあるんで、
自分のイメージと違うツメ具合のものができてきたりで…..

 

文字ツメって大事なんですよ~~~。

 

納得いかないと、
最終的には一文字づつ切り離して、
再構成(文字ツメ)してボンドで貼り直すことも
多かったです。特にひらがな、カタカナは、いろんなフォルムが
あるんで漢字よりスキマが多いですよね。
となるとツメ具合も全然変わってくるんですね。

 

下の画像を見てください。ベタ打ちと言って、そのまま何もツメ処理せず
打ち込んだ文字です。その下に文字ツメ調整したものもあります。

 

font-1

 

全然違いますよね。施した方が断然キレイです。

 

意図的に等間隔で文字間をはなして配置するデザインもありますが、
基本的には文字ツメをしていました。これを全部手作業でやっていたわけです。

 

メンドウくせ~~~ったらありゃしない。
ボンドくせ~~~~し(笑)

懐かしいけど……..w

 

それが現在は、業者さんに発注することもなく、
印画紙のやりとりをする手間も省け、
文字ツメも全部コンピュータのソフト上でデータのみで完了してしまうんです。

ですんで、FONT:書体「データ」とWikiが書いてるんですよね。

 

ソフト(イラストレーター等)でも自動文字ツメ機能がありますが、
それでも最終的に納得しない箇所は、全部手動でやってます。

 

ボクら(一応)プロが使ってる超メジャーな
モリサワという書体会社はあらゆる文字を保有して、現在世の中の
印刷物、WEB等で使われてる書体はほぼこの会社のものです。
(わかりやすく書いてます。他にも何社もありますが….)

 

やっぱり、コンピュータを購入した際に、最初から
インストールされてる書体って、本のタイトルなんかに
使うと弱いし、フォルムもイマイチなんですよ。
なので使用したことがないです。

 

やはりモリサワなどが提供してる書体群は完成度が違います。
金取るだけあります(笑

 

この会社の優れた点は、書体を使用する権利を年契約で結んでるんですね。
個人、会社と形態はまた違いますが、年間⚪︎万円です。
更新しないと、ブロックがかかり以後使えなくなります。

 

これはGoodなビジネスモデルですよね~~~。
半永久的に会社が食えるやり方ですw

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ウチらデザイン関係も契約しないと使えない。
ということは仕事ができないから
自ずと契約、更新し続けなくてはいけないです。
だって日本一、書体数がありますから。

 

うめえなあ~~~~。モリサワさん。殿○商○!!(笑

(その分、アフターフォローもしっかりしてるけどねw)

 

font-2

 

その昔、写植流通時代。
モリサワが提供していたMB101という名称のゴシック書体があったんです。
(上画像参照)
今でこそ、普通に使えますが、当時、この書体も保有している写植会社があまりなく
(ボクの近所では)いわば憧れの書体だったんですね~~~。

 

これを使える会社を見つけた時にゃあ、友人と祝杯を交わすほどでした!!

 

今見ると感動があまりないけど(笑
慣れって怖いっすね。

 

この書体を置いただけで「垢抜ける」そういう文字でした~。
やっぱりキレイなんですよね~~。単体でみても美しいし、組んでもキレイ。

これが写植からコンピュータで使えるようになったときも感動でしたね~。

 

自分の名前を打ち込んで、眺めたり(笑
うわ~~~、ナルシルト~~~~♪w

 

その時々で流行の書体みたいなものは存在してきましたが、
奇をてらってないで美しい書体。
そういう王道的な書体は何十年も第一線で使われています。

⇂⇂この本、FONTの種類、組み状態、そして実例まで紹介してる!相当勉強になるヨ!

ボクはMACコンピュータも個人レベルで所有でき、
デザイン作業にも使われ始めたちょうどその過渡期にいましたが、
最初はあまりデザイン作業に耐えうる書体も少なく、
写植の版下と交互で試しながら作業もしてました。

 

それが完全にコンピュータ上だけの作業で完結するようになり、
いまじゃあもう、キレイな書体、ユニークな書体あふれかえってますね。デザイナー冥利につきます!

 

font-3

 

FONTだけでなく、デザイン作業自体も数年前まではデザイン納品データは、

・CD-Rにコピーし確認用のカラー出力紙も添付して納品。(モノを納品)

これが当たり前でしたが、現在は

・納品データと確認用PDF。

これでOKな訳です。完全に「データのみ」の時代になってます。

 

PDFでのやりとりが主流になってきたんで、FAX機もほとんど使わなくなってます。
時代は刻々と移り変わってます。

 

そしてそれに乗っていかないと取り残される部分があります。
一方で便利になっても失っちゃいけない何かもあります。

 

おじさんはいろいろとガンバならくてはいけませんネw
王道でずっと第一線っていうMB101の生き方も憧れるな〜〜〜。
 
追伸:デッサン、イラスト描きに効く!本のレビュー頁を作成しました。ココ。今後もどんどん加えていきますネ。
 
追々伸:ブログをはじめて開設したい方、また新たなサービス、ツールに興味のある方はコチラへ!
 

ではでは、今日はこの辺で。

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