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こんにちは。サイちゃんです。

 

今日はイラストレーターの話です。

 

ボクが20代後半の頃、この作家をある人に教わりました。
プラハ生まれの旅する絵本作家ミロスラフ・サセックです。

 

サセックは「This isシリーズ」という絵本で有名なんです。
This isシリーズとは世界中を旅して絵を描き、文を書き、
それを都市ごとの名前で絵本を出版し続けていった一連のものです。
ニューヨークだったら「This is New York」みたいに。
絵本といっても老若男女に受け入れられるクオリティレベルですよ。

 

彼が訪れた街並み、その特徴を切り取る感性の鋭さ。
その土地に息づく人たちを描いた魅力的な人物フォルム、色。

 

それらを忠実に描くだけでなく、
サセック色にエンターテインメントに仕上げています。

sa2

ボクが思うに、やはりその絵本を見ている人をしっかりと
意識して描いて構成してますよね。画家という範囲にとどまらず、
イラストレーターであり、アートディレクターであり、
編集者である
と思います。

 

ぼくは当時、そのある方にはサセック作品のカラーコピーを
数枚いただいたんですね。

 

その頃、自分のイラストタッチにも迷いが生じてましたし、
デザインもイラストも手がけていてどちらに比重を置こうか。
このままどっちつかずの中途半端な感じで仕事を続けていっていいんだろうか。

 

ついでに、このまま結婚して家族持ってやっていけるんだろうか(笑
などなど…….フワフワ~~~と、
なんだかな~~~ってしながら過ごしてましたね…..

 

ですんで、サセックを知った時
「うわっ、もっと研究したい~~~っ」って
気づいたら東京の神保町に足を運んでました。

 

そのカラーコピーを持って(笑

 

サセックの絵は、相当古いですがボクの琴線
見事に触れまくりやがったんですね~~~~。

 

いまは復刻版が続々と刊行されてるんですが
(そりゃそうだ。絶対残すべき本だし。笑)
当時はそんなもんありゃしないっ。

 

そこで、まあとりあえず洋書の置いてあるところを辿って
行ってみるべか~~っ。という感じで……..

 

まだインターネット物販も黎明期で怪しい雰囲気もありましたし(笑
信用できてないような時代だったですし(今考えると笑っちゃいますが….)

 

しか~~~し、訪ねど、尋ねどありゃしない….
見つからなかったですね~~~。何軒廻ったのかな~~~。

 

唯一、古本屋のインテリ雰囲気のお兄さんが
「ウチには置いてないけど、いやあ実にキレイな絵ですよね~。
探すの頑張ってください。」
ってお言葉に励まされました(笑

 

最終的には元に戻り(なのか!)ネットで関西の古本通販で
GETしたんです。神保町は無駄足ではなかったと信じたいが……..
しかし、当時もののプレミアがついていたんで1冊でもなかなかの
お値段でしたよ~~~。6、7冊手にいれました。計:うん万円。

 

ただ、それに見合うだけの勉強料にはなったんじゃないかな~~~。
収穫でしたよ。こういういわゆる勉強にはお金は惜しまない方が
結局は自分のためになると思いますです。はい。

 

そこから自分のタッチにはサセックのうまく取り入れられそうな
要素をそれなりに反映させて良い方に向かったんじゃないかなって思います。

 

いま活躍されてるイラストレーターさんのなかにも
影響されてるよな。って見受けられる人はいますよね~~~。

 

そんだけ人に影響を与えるような作家なんですよね!

下の画像を見ても、消防車を上手く配置して白地のバランスがキレイ〜〜〜。

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ボク思うんですが、日本ってかなり特殊な国だと思うんです。
この記事でも書かせてもらいましたが、
一線級のイラストレーターさんたちだけでもこんだけ人数がいて、
お仕事をこなしている。という……
そしてそんだけ媒体、仕事量があるという…..

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しかも、これはほんの一部の人たちです。

 

全体で考えたらとてつもないんじゃないかと…..

 

いまはネットが発達して田舎にいてもコンピュータと回線が
あれば首都圏となんら支障がなくお仕事が成立してしまいます。
家賃などの生活費を考えたら地方の方が断然有利ですよね。
(まあ、都会にいるとギャラリーも同業者も多い。
それだけで感性が磨かれるという利点はたしかにありますが)

 

ボクはいま、在東京ではありませんが
何不自由なく東京のクライアントさんとお仕事させてもらってます。
東京からは10年以上前に転居しましたが、
その頃と仕事量もそんなに変動してません。
(ンっ、ということは成長もしてないじゃん。苦笑)

 

これはスゴイことだと思うんです。デザイナーのボクでさえ、
クライアントさんと一回も直接お会いせずにメールと電話だけで、
お仕事が完了してしまうことも多くなってきました。

 

ボクはどちらかというと古い人間なんで、
最初は一度お会いした方が人間関係の距離が縮まるし、
良いかなと思う派なんですが、

 

お若い人(?)はあまりそこに重きを置かない
合理的な考え方の人も割といらっしゃいます。
それが現在です。そこに合わせていかないと……
いつまでも説教じじいはダメなんですよね(笑

 

仕事内容自体は、良いものができているんではないかなと思いますし、
コミュニケーション能力があれば問題ないです。
直接会って…..という意味だけではありません。
メール等を介して、伝えたいことをしっかりとやりとりできる。
電話でもうまく相手の話を聞きながら、自分の意見も伝える。
という能力です。

 

僕自身、サポート的に細かいお仕事を外注さんにお願いすることも多いんですが、
十分スキルがあって性格も誠実で波長が合うんで、
スカイプチャットでサクサクっとやりとりしながら、
重要なことは電話で話して、良いものができてしまいます。
その方とは住んでる場所、かな~り離れていますが、
もう立派な社員ですよ(笑)

 

こういうことが成り立ってしまうんですよね~~~。
ビジネスの業種にもよりますが、
もう事務所をもつ必要性も少なくなるかもですね。

 

と……
サセックからだいぶ話が逸れてしまいましたが、

 

上にも書きましたが、いまは復刻版が出ています。
ぜひ、書店等で手にとって、そのカラフルで魅力的な絵本を
手にとってみてくださいね~~~。

 

パラパラ~~と本をめくるだけでも目の保養になります(笑
超オススメです。

ではでは、今日はこの辺で。

 
追伸:デッサン、イラスト描きに効く!本のレビュー頁を作成しました。ココ。今後もどんどん加えていきますネ。
 
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