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こんにちは。サイちゃんです。
プライベートブログも立ち上げてます)

 
今回は静物デッサンを題材に、デッサンを描くうえで
大切なことを書かせてもらいますね。

 
さて、いきなりですが、
良いデッサンとは?

 

どう思われますか?

 

モチーフに似てるデッサン?

 

キレイに描けてるデッサン?

 

細かいところまで描写できてるデッサン?

 

どうでしょう。

 

………………..。

 

もちろん、上にあげた要素は一部としてアリだと思いますし、
その価値観もよく分かってるつもりです。

 

その上で……、
ボク自身はモチーフに似せてキレイに描くばかりが
良いデッサンとは全く思いません。

 

静物デッサンに限らず、石膏デッサンでもそうですが….
なんでもかんでもそのまま写すという行為ではなく、
そのモチーフを通して解釈し、そこにあるべき表現をし、
自分の意図が見えるものが良いデッサンだ
と思ってます。
(もちろん、いろんな考えが他にもあると思います)

 

たしかにモチーフを見て描く行為は
とても大事なのですが、
デッサンを続けていく事で
培うものの見方、考え方が
最終的にはとても大事になると思うんです。

 

他の記事でもしつこいくらいに書いてますが…..

 

デッサンは作品でもあるけれど、創作活動の基礎であり、
過程であると解釈するとよいと思うんです。
1枚、1枚チャレンジしていろんな事を試す。
失敗なんていくらでもしていいっ!(試験以外は。笑)

 

デッサン教室を卒業して30年経ったいま思うのは、
若い頃に頭と体に染み込んだモノヅクリの基礎が
いまの生業、デザイン活動、ひいては生き方wにも
関係してきてるということです。

 

大げさではありませんよ~~~~~(笑

 

だから、当時の先生は、技術的な….うまく描くコツ、ノウハウなんて
これっぽっちも教えてくれなかったのです。

 

うまく描こうとするなよ~~~って言われてましたからね。
そんな事より、何を考えて描いたのか。
1枚の中でそれが達成できたのか。
それを重要視してました。
テクニックのみが前面にでてるような絵は
あまり評価してくれませんでしたし。

 

ノウハウを教わると、特に器用な子は、
すぐに結果が出ていいのかもしれないですが、
根本を教わってる方が後にいろんな物事に応用できます。
長い目で見るとこちらのがデッサンの価値が
じわりじわりと反映されてくると思います。

 

美大受験のために通ってる子が大半のデッサン教室でしたが、
先生は、ずっ〜〜とモノヅクリができる根幹の指導を心がけていたはずです。
当時も何かの折に、そういうことを言葉で伝えてくれてましたしね。

 

いま自分が大人になるとよく分かります。

 

ン~~~、なんというか、
知識が多い、博識な人はある程度リスペクトされるかもしれないけど、
人生で大事なのは、その知識を実生活で生かして成果がでたとき。結果を出せる人。
後者になるように導いてくれてたんじゃないかと思うんですよね~。

 

んっ、例えがズレてるか〜〜?(笑

 

さて、ここに2枚の静物デッサンがあります。(画像AとB)
当時6、7時間で描いたもの。たいして上手くないです….。
静物デッサンは、複数のものが組み合わされてるモチーフが多いので、
自分の意図が反映しやすいとも言えます。

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全体で捉えたときに、この物に対してこれはどういう表現にするか。
相対的な考えですね。

 

そして自分でいま見直してみて思う事………。差がずいぶんある絵だなと思います。

 
はたして、どちらが良いデッサンでしょうか….

seibutsu3

seibsutu1
 

A:瓶、缶、容器、野菜のモチーフ。
なんとなく全体をそれなりに描いてるけど、
淡白な感じ。さらっとしてる。いまいちコンセプトが分からないデッサン。
抽象的ですが….ピシッと締まりがない……
ビール瓶に対してのウイスキー瓶の表現があいまいですし、形がいびつに見えます。
大きい醤油缶も自然物ではないので、
際などもっとキリッと描いて野菜との質感の違いも出すべきですよね。
もう全体にあいまい……いま見ても気分が悪くなるwwデッサン。言い過ぎかww

 
B:消火器3本に大きいビニール袋を被せたモチーフ。
意図的に3本の表現を少しづつ変え(そこにあるべき表現)
ビニールの張り、しわを魅力的に。そして3本で成り立つ空間を描こうとしてる。
狙いがよくわかり粘って描いてる様子が伺える。手前の消火器、
たまたまラベルがこちら側にあったので、
好都合でしたがそれを円柱の形を壊さない程度に描いている。
そういう細かい表現をすることで奥側2本との差をつけてます。
このデッサンもそうでしたが、ビニール描くのって好きだったのかもww

 

描いた時期はAが2浪目で、Bが1浪目です。
えっ!って思いますよね。
逆ならわかりますが……
2浪目のが経験を重ねてるし、
多少なりともテクニックも上がってるはずです。

 

でも意図がしっかりしていないと、
このようにハッキリと差が出てきてしまいます。
(少なくとも自分では分かります)

 

経験はある程度まで重ねていくと関係ないのかもしれませんね。
やはり、考え方です。
テクニックは時間をかければついてくると思うんです。

 

なので、

・1枚ごとに自分で課題設定をして描く事

を続けていくことがとても大事なんだと思います。
課題設定と言っても堅苦しく考えないで、
「今回は、こういうモチーフだから空間表現を頑張ろう!」
みたいに1つでもテーマを念頭に置いて。ですねw
気がつくと、そういうクセが身に付いてると思いますし、

 

一歩一歩そういう努力を重ねていくことで、
いつのまにか全体にスキルアップして、
ものを捉えるレベルが上がってると思います。
若い頃は、その吸収率がまたとても高いと思うんですよね。
乾いたスポンジのごとくw

 

そういう事が「好きな分野」だと、
たいして苦もなく出来てしまうんですよね♪

他人から見て努力と思える事でも、
自分では努力と思わないステージになります。
 

初心を忘れず、ボクも精進していきます。

 

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