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こんにちは。サイちゃんです。
プライベートブログも立ち上げてます)
 

前回、こちらの記事で、平面構成の下記2タイプ、

 

1:イメージ構成課題
2:モチーフ構成課題


の1について書きました。

 

もうひとつの2についてですが、
たまたま当時の作品写真があったので載せますね。
コレです。

heimenkosei

たしか
「チンゲンサイ、ビー玉、水を自由に平面構成しなさい。」
といった課題だったと思います。

 

こういう課題の出し方が2のモチーフ構成に充たります。
イメージではなく、実際に「モノ」が与えられるお題ですね。

 

「自由に」って言葉、昔からなんか引っかかってました(笑
やけに含みをもたせた言い方だな~~~~~なんて(爆
自由じゃなきゃいけないのか。
え〜〜〜っ?どうなんだい?って考えちゃったりして…….

 

で、この手の課題タイプは東京芸大の試験に多かったので、
その試験対策でけっこうこなしていました。

 

たしか6時間でこの課題を仕上げているはずです。
季節も夏だったと記憶してます。
そういう背景があったからか分かりませんが…….
爽やかな「水」をメインにさせながら「チンゲンサイ」「ビー玉」を
活かす構成をしよう!
って思ってたと思います。

 

水って難しいんですよ。

 

捉えどころのない…..形があってない。みたいなモノですし、
見せ場をどういう風に演出するか…….で、コップに水を入れて眺めてたら、
表面張力が関係してんのか、水面上と水中って若干モノの大きさが違ったり、
ズレて見えたりするじゃないですか?

 

あの現象とビー玉のキラキラしたキレイさ、あと野菜のみずみずしさを
見せれないかなと思ったんです。するとすべての魅力が引き出せるんじゃないかなって。

 

水の描き方はけっこう苦労した記憶があります。研究しました。

 

最終的には先生に
水泡が「お米みたいだな。」って
一言、突き刺さるありがたいお言葉をいただきましたが(苦笑

 

あの〜〜。
先生は決してバカにしてる訳ではなく、
特に受験生なんで、気が抜けないように、
良い作品でも必ず「課題点」を与えて考えさせるように、
次の作品に活かせるように、
その生徒ごとのステージにあった言葉を与えていたんですね。

 

決して、「ここで満足」的なコメントを出しませんでした。
これも「褒めない指導」に繋がっていきます。
いまの時代に「ホメナい教育」って本書いたら、
逆に受け入れられないかな〜〜〜〜(笑

 

先生は、みんなの精神がフニャ〜〜〜〜ってしないように、
常に心地よい緊張感を、言葉と態度で示していたんじゃないかなって想像します。

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卒業後、話していたら
「当時も今もノートを作ってひとり、ひとりに言ったコメントを書き残してるよ」
って聞きました。

 

スゲーーーーーーーーーーー。師匠!!!!!

 

ホント、これは生徒への愛情であり教室を真摯に誠実に運営していた証ですよね〜〜。

差し込み画像0804

で、また話が戻りますがこういうモチーフ構成にも1で言った

「力をいれるべきところにいれる」

が大変重要です。もうデッサンにもすべてに言える事です。

 

まあ、この構成がそんなにスゲー作品だとは当然思っていないですが…….
画面の中心あたりの「見せ場」はそれなりに密度をもたせて描いていますよね。
他の、例えば周りのビー玉なんかの表現は

 

かなりアッサリとした表現になってると思います。

 

でも、これは6時間のなかでの作業です。
これが倍の12時間だったらもっと描き方の密度、

表現も変わってくると思います。

時間に合わせた描き方があるのは当然です。

あとは白地部分(これは地の画用紙ではなく、白を塗っています。でないと
未完成と捉えられます。試験では)もただの白ではなく、

「空間」「スカっと抜けてる空気感」に見えるように意識して描いています。

 

これも大事です。いまデザイナー業をしてますが、
白地がキレイに見えるか、見えないか。空間とまで言わないけど、
白地として見える形が美しいか、そうでないかは
もうクセになってるんで無意識に注意してます。

 

ブックデザイン分野で、よく白地にポッと文字置いただけの表紙デザインって
あるじゃないですか。あれって、かなりシュミレーションを繰り返してますよ。
その上、編集者、著者とのやり取りがあるんで、何個もラフ案を作成してるんです。
そういう段階を経てのモノですから。

 

超=====楽な仕事じゃん。
ってな感じではありませんヨ(笑

 

ということで、今回は作品解説に近い記事になってしまいましたが、
モチーフ構成は特に、
時間に合わせた描き方、密度の出し方を注意する。

モノ自体の魅力的な部分を探し出して演出する。

キモの「力をいれるべきところにいれる」

これを大事にしてくれたらウレシいで〜〜〜〜す。

 

以上、課題をこなす際になんかの参考になったらイイなあって思います。

追記:平面構成シリーズ3もあります!コチラ
 
プライベートブログもあります⇀コチラ
 
ではでは、今日はこの辺で。

 


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