こんにちは。サイちゃんです。
いきなりですが、デッサン教室の先生の言葉。
「ボクはさあ、講師やって20年位経つけど
講評前はいまだに緊張するよw」
(講評っていうのは、生徒のデッサンを壁一面にダダダッ==と
貼ってほぼ一枚づつ、その作品についてアドバイスをしていくことです。)
この「いまだに緊張する」って、
ボクが浪人のころ、聞いた話だったんですが、
「20年続けてて、まだ緊張するんだ。
慣れないのかなあ~~」なんて、
若造だったんで、軽く思ったわけですよ。
ですが、今の年齢になってわかったこと。。。。
それは
「リスペクトすべき緊張!!」
だったんだ。
これなんです!
普通の考えですと「緊張」って悪いように受け取りがちなんですよね。
「ガチガチに緊張して冷や汗が出る」
「緊張して言葉がでない」
「緊張するとトイレに行きたくなる」とか……
一見、マイナスです。
が、この場合は「過緊張」の意味で言ってることが多いですよね。
なので「緊張=マイナス」ってイメージで捉えられちゃうんだと思います。
その延長で、緊張というものは避けるものって考えがちになります。
あってはいけないものって毛嫌いしてしまいます。
「お前、キンチョーしてるの?」「情けね~~」みたいに
男子だとチキンだって余計バカにされるような要因になる場合もあります。
そうやってバカにする奴ほど、実は緊張を怖がってるんですけどね(笑
全然、違いますよ!(笑
ボクも以前は、「あ〜〜、緊張しなくてよかった」
「緊張するの、イヤだな~」なんて頑なに拒んでいたようなことも
あったんですが……
今は変わりました。
「緊張するからイイ」とさえ思うんです。
まあ、こういう状態って自分から意識してするものでなく、
自然としちゃうものなので、操作できないんですけどね。
だって、考えてもみてください。
車運転する時は少なからず集中しないと事故を起こしますよ。
慣れてくると、さほど。ですが、それでもどこかで気を引き締めていないと、
信号を見落としたり…….
勉強や仕事だって、ある程度キンチョーしていないと没頭できないです。
学校だとある程度ピシっとしてるから勉強もできるじゃないですか。
でも、家にいるとリラックスしちゃって、
なかなか学校のように集中しにくいですよね。
(これに近い事はこの記事で書いてます)
現代は、ストレス社会と言われてますから、
ますます「リラックス」するのが良い。と一般的には
言われますが、それは常に過緊張の状態が続いてるから、
リラックスしてバランスをとりましょう。
って意味で言ってるんだと思います。
なんでもかんでもリラックスしよう♪の
風潮ってどうなのかな〜〜。
本当「キンチョー」くんがかわいそうだよなあ(笑
嫌われちゃって。
ホントは緊張もリラックスもどちらも大事なのに。
なぜ先生が長年「緊張していたのか」
それは、生徒のデッサンと誠実に向き合い、しっかりと講評するゾって気持ちが
その状態を作っていたんですよね。
しかも、それを毎回、毎回20年も続けていたという。
(講評は週1回)スゴイことですよね!!
その誠実さ、真剣さは、ときに怖さというか「畏敬の念」だと思うんですけど、
ある一線からは入れないような雰囲気を醸し出してる時もありましたし、
先生が来ると、教室がピリッと引き締まった感じにもなりました。
友人と笑い話ししてたら、パッとやめちゃうような….
とにかく持ってるオーラもすごかった。
先生が笑うと、ちょっとホッとするような感じもあったし。
でも、全然イヤではない雰囲気ですヨ。
基本、デッサン教室はカリカリ、カリカリと鉛筆で描く音と、
カチッ、カチッっと時計の秒針が動く音しかしないような
静か〜な、そしてピーーンと張りつめたような空気も流れてました。
私語もほとんどなかったです。
30人位いても、基本シーンとしてて、黙々と皆デッサンしてるんです。
この「緊張感」もたまらんくらいボクは好きだったですね!
だから緊張はいい面がたくさんあるんですよ。
うまくやろう!
ちゃんとやろう!
向上してやるっ!
っていうプラス感情の裏返しが緊張というものにつながるんですよ。
やる気がなかったらそうなりません。
だからキンチョーするっていうのは、めちゃくちゃ
生きてやるぜ!
って欲望が強い証明なんですよね。
それが腑に落ちてからは、
あまりマイナスには捉えなくなりました。
が、ボク自身は別に前と変わりません。いまだに緊張しやすいですし。
現象としては変わらないけど、
それを受け入れやすくなったというだけですね。
でも、これはボクにとってはコペルニクス的転回でしたよ(笑
ついでに、「真面目」って言葉。
「お前、真面目だよな〜〜〜」って言われるの、
アレもめちゃくちゃイヤだったんですよ。前は…..
どうしても「真面目=堅物、面白くない」みたいな
イメージに捉えられるし、ボクもそう感じてたんで、
毛嫌いしてたんですね。
そのために、あなたも経験あるかも。ですが、
学生んとき、クラス替えの4月がチャンスだ!と思って、
面白いやつキャラにシフトしようと努力してみたり(爆
疲れるだけなのにね….
「真面目だよね〜」って言葉には、
上のような意味が含まれるかもしれないけど、
「しっかりやってくれるよね。」「信頼できるわ」って
意味で言ってる場合もあるわけですよ。
そういうのも含めて、
人からいただく言葉は、
「ああっ、そう見えるんだな」と
そのまま受け入れられるようになりました(笑
最近は。
だって人から見た自分も、ある意味「正解」ですからね。
自分のことを知ってるようで、
実はわかってない場合も多いですよ。
以前、同窓会行ってカラオケをガンガン歌ってたら
「サイ君もカラオケ歌うんだ〜〜〜っ」って
言われたんで、どんだけ堅物だって思われてたんだろうって(爆
カラオケ好きな方なんだけどな〜〜って♪
まあ、しょーがねえな。そう見えるんだからって。
同窓会は過去のイメージも強いからね。
最後に、いま思うのはデッサン教室で
長年、講評のたびに「緊張する」くらい「真面目」な先生に
指導を受けて、幸せだったな〜〜〜ってしみじみ感じてます。
ではでは、今日はこの辺で。
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