こんにちは。サイちゃんです。
ボクがデッサン教室にいたとき
K君という友人がいました。
彼は、やたら道具にこだわってる人でした。
「違いの分かる男」ってやつです。
(このフレーズ、古くて皆さん分からんですね。笑)
普通は、みんなデッサン描き終わった際に
フィクサチーフという、定着液のスプレーを
シャ======って一気に画用紙に吹きかけるんですよ。
考え方としてはデッサン上にニスを塗るように補強皮膜を作るってことですね。
それを施行するとある程度、手で触っても
デッサンがこすれて鉛筆トーンが落ちたりしないんです。
水分なんかにもわりと強いです。便利ですよね〜〜〜〜。
せっかく完成したお気に入りのデッサンが
こすれて、おジャンになったら、
「オレの貴重な6時間を返してくれ〜〜〜〜〜」
ってな感じになります。笑
そこで「違いの分かる男」K君の登場です。
彼は他人と同じ事をするのがイヤなのか、
そのフィクサチーフの原液(かそれを薄めたもの)を
瓶に入れストロー状のもので画面に吹きかけていたんですね。
プロレスのザ・グレート・ムタみたいな霧状になるんです。
ああっ、だいぶマニアな比喩ですね(苦笑
なんだかカッコ良かったですよ〜〜。
みんなが、ただシャ====ってかけてるなかで、
K君だけ一人でシュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って
吹きかけてるんです。
その違いに何を見いだしてるのか、あまり理解できませんでしたが(笑
他にも鉛筆はステッドラーのなんやかんやじゃないといけない。みたいな。
ポスターカラーもみんなと違う銘柄使ってたかな。
そういうデッサン道具類に対するこだわりがいくつもあったんですね。
⇃⇃⇃ステッドラーはボクのなかでは高級イメージがあって……(苦笑
「カタチから入るタイプ」かなと。
ボクはお金もなかったですし(笑)道具にこだわるより
デッサンそのものが上達していきゃいいじゃん!って
思うタイプなんで、若干ひいてみてましたが……
キャラクター的に面白いやつでした。
そして行動力があった!
年下でしたが、それはリスペクトできました。
好奇心もおう盛だったし、いろんなことを
知ってましたね。若いのに。勉強家です。
故に高校も地元のTOP校でした。
受験時もけっこう一緒に受験宿に泊まったり………
悪いのは寝起きくらいで(笑
結局、彼は現役で美大の最高峰、デザイン科に受かりました。
そんときも、あまり嫉妬心みたいなものは芽生えなく、
なんとなくアイツならしょーがねえなあ。みたいに感じてたんだと思います。
ボクのデッサン教室の同期は、
現在、フリーランスや自分で起業して。のような
独立心の強いタイプが多いです。
本人そのものの資質もあると思いますが、
やはり教室の先生達の指導が根幹にあるんじゃないかなと感じています。
デッサンが上達して美大に入るという過程には、
やはり近道はないですし、コツコツと積み上げていく作業、
日々を外して考える事はできません。
それを超えていったというのと、
先生達自身が教室を運営しながら、ご自身の(美術の)作家活動と
いうものを平行してなさっていたんですね。そういう自分のやりたい事を
ライフワークとして続けていらっしゃる姿をまぢかで見ていて触発されていたんじゃないかと。
あとは、やはり「自我の強さ」を養成してくれた。
受け身でなく自分で物事、道を切り拓いていく強さを
自然と身に付けていたんじゃないかと思うんです。みんな。
これはデッサン、そして美術関係のお仕事に関してだけでなく、
同業じゃない人ともお話しても、やはりコツコツと地道に。という過程は外せなく、
そこを通って現在やっと楽になってるとか、そういうお話は聞きますね。
そのコツコツの過程をツラいと思うか、そうでないかは、
本人次第でしょうか。
避けては通れないようです(笑
違いの分かる道具好きなK君だって、
モノばかりでなく、デッサンも平面構成
(ポスターカラーでのデザイン課題)
だって、やっぱり地道に精進してましたヨ。
みなさん、一緒にコツコツしていきましょう!
ではでは、今日はこの辺で。
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